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丸由水産

福島県いわき沖は「潮目の海」と呼ばれ、親潮と黒潮がぶつかり、魚のえさとなるプランクトンが多く発生する豊かな海域。丸由水産はそんないわき市小名浜で、干物をメインとした水産加工品をつくっている。「パッケージを新しくしたい」と声がかかったことから、このプロジェクトが始まった。

家族3人で営んでいる小さな水産加工場だが、東日本大震災が起きる前から全国のイベントには積極的に参加していた丸由水産。その会場の中でも埋もれずに強い印象を与えるよう、まずはじめに主力商品3種の小包装フィルムと配送用箱をリデザインした。いわき沖の最大の特徴である「潮目の海」を表したシンボルに、安定感があるオリジナルタイポを合わせてロゴを作成。小包装フィルムはロゴと商品名が無地の色面に配置し、シンプルながら強いデザインに変更した。箱も曲線交わりで「潮目の海」を表現したグラフィックになっている。

小名浜で水産加工会社を続ける会社の想いが潮目のグラフィックに込められている、ということがブランディングにおけるビジュアルの考え方の根底にあるため、その後消費者に配布するリーフレット、レシピ集、食べ方カードや、催事会場でスタッフが着用するキャップ・前掛け・ポロシャツなどのグッズ、WEBのリニューアルなど、様々なアイテムデザインする際にもその考え方をベースとして展開していった。

http://www.maruyoshi-suisan.com/

Creative Director:Nozomu Nishio
Art Director:Nozomu Nishio , Ai Funakoshi

Designer:Ai Funakoshi

Web:VIADUCT
Client:丸由水産